自分の家は建築基準法を満たしているから…と安心しているあなた。実は建築基準法を満たしているから地震に対して万全であるとは言えないのをご存じでしょうか?
建築基準法はあくまで「最低限」の基準を設定してあるにすぎません。条文自体にも「国民の生命と財産を守るための『最低限の基準』を定める」とハッキリ書かれているのです。
「建築基準法だけでは十分ではない」というのは条文を読み進んでみれば、すぐにわかります。
たとえば、木造一戸建てや木造アパートに関する記述はたったの10条しかありませんし、鉄筋コンクリート造の建物に対する記述も9条しかありません。たったこれだけの条文では建物は建てられないというのは素人目から見ても明らかでしょう。
現状では足りない部分が多すぎるので、それを補うために業界団体が独自の基準を耐震設計を設定しています。それに建築業界全体が追随しているという状況です。
実際、建物を設計する建築士や耐震診断をする専門家からは「建築基準法は穴だらけだ」という声も聞かれます。
以上の事から自宅が安全かどうかを見極めるためには建築基準法を守って建てられたかどうかを確かめるだけでは不十分で、専門家に依頼して耐震診断をすることが大切なのです。