2000年の建築基準法の改正によって新しい建物を建てる際には地盤調査をすることが実質的に義務付けられました。
正確には「地盤の強さに合った基礎を作らなければならない」と定められたのですが、強さを調べるには地盤調査をしなければなりませんので、2000年以降は多くの建物で建設前に地盤調査が行われています。
これから耐震診断をしようと思っているご自宅が2000年6月以降に建てられた建物であれば、地盤調査が行われて調査報告書が渡されていると思いますので、まずはそちらを探してチェックしてみてください。
もし2000年以前に建てられた家であれば、おそらく地盤調査はされていないでしょう。
しかしその場合であっても後から地盤調査をすることは可能です。
地盤調査には主に「スウェーデン式サウンディング試験」「表面波探査法」「ボーリング調査」の3種類があります。
最も安価でできるのはスウェーデン式サウンディング試験です。
地表から最大10メートルの深さまで穴をあけ、地盤中で加圧して抵抗値を調べます。直接土を採取して調べるわけではないので手軽にできますが、地中に異物があったりすると正しい結果が出なくなります。
実際、スウェーデン式サウンディング試験をしたにも関わらず軟弱地盤を発見できずに震災の被害に合ってしまった住宅もあります。
不安な場合は多少割高でもボーリング調査を行ったほうが確実です。
費用はスウェーデン式サウンディング試験で3~5万円、
表面波探査法で5~8万円、ボーリング調査で20万円ほどかかります。