木造住宅の補強工事は、既に建築されている耐震性が弱い木造住宅に対して行われます。
補強工事の内容としては、壁を補強する工事が主に行われますが、基礎、柱、梁、これらの接合部分の補強なども必要に応じて行われます。
壁を補強するときは、一部分の壁だけを強くしても、全体としては弱くなることがあるので、全体的にバランスよく補強することが必要となります。
耐震診断がしっかりできない場合、効果的な補強工事とならないことがあります。
耐震診断を行う者が自治体に登録されている資格者かを確認することも必要です。
具体的な補強工事としては、壁に「筋交い」と呼ばれる補強材を斜めに入れたり、壁の構造を強化するための補強材を柱と柱の間の壁一面に設置する方法などがあります。
また、柱、梁などの接合部分に力が加わったときにずれたり、外れたりしないように金物などで接合部分を補強することも行われます。
その他、シロアリ被害があれば、その部分の取り換え工事や、屋根が瓦仕様で重いようであれば、軽い素材の屋根となるように屋根の材料を変更することも補強工事の一つとなります。
木造住宅の補強工事に関しては、国、県、市町村から自治体の条件を満たすことで補助金がでますので補強工事を行う前に居住地の各市町村の窓口に詳しい補助金の内容について問い合わせ行いましょう。